2025年02月17日
痛くないインフルエンザ検査「nodoca」
<nodocaとは?>
nodocaは喉の所見と体温や自覚症状等をAIが解析することで、インフルエンザの判定ができる検査機器です。
50万枚以上の咽頭画像データベースを元に開発され、2022年12月に発売されました。治験を経て厚生労働省が定める新医療機器として承認されるとともに、保険適用の検査となっています。
<検査の流れ>
1.問診
2.咽頭撮影(対象年齢は6歳以上で、口を大きくあけることができるお子さんに限られます)
3.判定(10秒程度で結果が出ます)
<nodocaの精度について>
まずnodocaはインフルエンザの型(A型、B型)を判定することはできません。しかし、型によって大きく治療が異なるわけではありませんし、休む期間についても変わりません。
精度は感度(インフルエンザの人をインフルエンザであると検出する力)と特異度(インフルエンザでない人をインフルエンザではないと検出する力)を参考にします。
nodocaは国内11施設で治験を行い、以下のような成績でした。
感度 76.0% 特異度 88.1%
これは従来の迅速検査(鼻に綿棒を入れる検査)に劣らない結果です。
発症早期(12時間未満)の感度に関しては、従来の検査より優れているため、発熱から間もない場合にはnodocaでの検査を推奨します。
当クリニックでは従来の迅速検査、nodoca検査のどちらにも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。