
専門外来
便秘外来
うちの子って便秘?
子どもの便秘の目安として、排便が週に2~3回程度の場合は便秘が疑われます。毎日排便があっても、以下の症状が見られる場合は便秘の可能性があります。
- 排便時に痛みがある
- 排便に時間がかかる
- 便に血がつく
- おなかが痛い
- 不機嫌だったり、
食欲や哺乳量が少ない - 便が漏れる
(下着に便がついている)


出典:小児慢性機能性便秘診療ガイドライン

便秘になりやすい3つの時期
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1
乳幼児
母乳からミルク・または離乳食に変わる時期
乳児期では、ミルクや離乳食の影響が原因と考えられています。
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2
幼児期
トイレトレーニングの時期(この時期がピーク)
幼児期では、トイレトレーニングが影響し、うんちを我慢してしまうことがあります。
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3
学童時
小学校入学時
小学校入学時など、新しい環境によるストレスが原因で便秘になることがあります。特に幼児期や学童期は、うんちを我慢してしまうことが便秘の原因になりがちです。小さなお子さんにとってはトイレが怖く感じられたり、学校では友だちの目が気になったりすることも。お子さんの便秘が気になる場合は、早めのご相談をおすすめします。
便秘は治療したほうがいいの?
「数日でなんとか出ているし…」と思っていても、便秘が続くと便が硬くなり、排便時に痛みを伴うようになります。痛みを感じるとお子さんは排便を我慢するようになり、次第に便意を感じにくくなるという悪循環に陥ることも。このように便秘を放置すると改善が難しくなるため、症状が見られる場合は早めに治療を検討しましょう。


出典:小児慢性機能性便秘診療ガイドライン
治療の進め方
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お子さんの生活習慣や食事を見直しながら、必要に応じてお薬や浣腸を組み合わせ、その子に合った治療を行います。
初めて受診される際に便が数日間出ていない場合、硬い便が直腸に溜まっていることが多く、クリニックで浣腸を行うこともあります。
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出典:小児慢性機能性便秘診療ガイドライン
治療のゴール
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治療のゴールは「お子さんがほぼ毎日自分で排便できるようになり、親子ともに排便の悩みから解放されること」
一時的な便秘であれば、1回の浣腸で改善することもありますが、便秘の多くは体質によるもので、長期間の治療が必要な場合もあります。長い道のりに感じるかもしれませんが、お子さんの健やかな成長のために一緒に頑張っていきましょう!