
専門外来
こどもの体重外来
(肥満外来)

子どもの肥満は年々増えています
年代にもよりますが、約10%の子どもが肥満傾向にあるとされています。新型コロナウイルスの流行による運動量の減少や、SNS・インターネットの普及によるスクリーンタイムの増加、さらには食生活の変化などが、子どもの肥満増加の主な原因として挙げられています。
思春期における肥満の70〜80%は、そのまま成人肥満へ持ち越してしまうというデータも。早い段階からの適切なサポートが必要です。

子どもの肥満、
なぜ改善が必要なの?
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今と未来の心と体の健康を守るために、
子どもの肥満を見過ごさないことが大切です。肥満は他の疾患と違って自覚症状が出にくいため、病院を受診する機会が少ないのが現状です。また、子どもの肥満を専門的に診てくれる医療機関も限られています。しかし、肥満が進行すると、大人と同じように糖尿病や高脂血症、高血圧を合併しやすくなり、さらに進行すると動脈硬化や心筋梗塞などのリスクも高まります。
子どもの場合、身体的な問題だけでなく、肥満が原因で自尊心の低下やいじめなどの心理的な問題にもつながりかねません。今と未来の心と体の健康を守るため、子どもの肥満を見過ごさないようにしましょう。
治療の流れ
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1
詳細な問診、肥満の判定
身長、体重、腹囲、血圧の測定肥満外来では、まず身体診察や成長曲線をチェックし、症候性肥満(他の疾患による体重増加)がないかを確認します。
問診では食事や生活リズムについて詳しく伺い、身長、体重、腹囲、血圧も測定します。
子どもの場合、BMIではなく肥満度を指標とし、肥満の程度や健康上の問題がないかを確認します。 -
2
検査
血液検査、腹部エコー検査測定の結果、検査や治療が必要と判断された場合には、次回の検査予約を行います。血液検査では、糖、肝臓、脂質(コレステロールなど)、尿酸の数値を確認し、腹部エコー検査で脂肪肝の有無を確認します。
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3
食事療法・管理栄養士による
栄養指導子どもの肥満には、食事療法が不可欠であり、最も重要です。ご家族やお子さんと相談しながら、無理なく取り組めることからご提案いたします。また、管理栄養士によるオンラインでの栄養指導も行っておりますので、食事に関してご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
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4
定期通院
肥満診療には定期的な通院が必要です。目安としては月に1回、各種測定や定期的な栄養指導を行います。目標が達成できなくても通院をやめるのではなく、一緒に他の方法を考えながら治療を続けていきましょう!
よくいただくご質問
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初回の受診に必要なものはありますか?
これまでの身長や体重の変化が分かる資料が必要です。母子手帳や学校での身体測定結果があれば、ぜひご持参ください。