
専門外来
頭のかたち外来
赤ちゃんの頭の形に関するお悩みに寄り添います
赤ちゃんの頭はとても柔らかいため、向き癖や長時間仰向けでいることによって、少しずつ形にゆがみが生じることがあります。軽度のゆがみであれば、日々のケアや意識をすることで進行を防ぐことができますが、ゆがみが重度の場合は、そのまま残ってしまう可能性もあります。
しかし現在では、ヘルメット治療という選択肢があり、赤ちゃんの頭の形を整えるお手伝いが可能です。当クリニックでは、赤ちゃんの頭の形に関するお悩みに対応する専門外来を行っております。たとえば、「ゆがみの程度を知りたい」「ヘルメット治療を受けるか迷っている」といったご相談も承ります。
ヘルメット治療を開始される場合以外に費用は発生しませんので、どうぞ安心してご相談ください。

当クリニックがBerry社で紹介されています
受診のタイミング
-
ヘルメット治療は生後4か月前後から
ヘルメット治療を行う場合は、生後4か月前後での開始を推奨しております。生後早期からタミータイム(腹ばい運動)を取り入れることも効果的ですので、新生児期での受診もぜひご検討ください。
当クリニックでは、待ち時間中の感染症対策にも配慮し、予防接種専用のスペースや個室での待機をご案内しております。安心してご来院ください。
ヘルメット治療について
-
赤ちゃん一人ひとりの頭の形に合わせたフルオーダーメイドのヘルメットをお作りします。成長が足りない部分を促し、成長が早い部分の進行を抑えることで、頭の形を整える仕組みになっています。
当クリニックでは、Berry社のベビーバンドを採用しています。
ヘルメット治療は、頭に圧力をかけて形を変形させるものではありません。ご安心ください。

治療費について
費用:330,000円(税込)
※料金には診察代、ヘルメット代金、3Dスキャン撮影代が含まれます。
※治療費は医療費控除の対象となります。
※費用はヘルメットを発注する際に窓口にてお支払いいただきます。
※クレジットカードでのお支払いも可能です。
ヘルメット治療の流れ
-
1
位置的頭蓋変形症の判定
診察・頭のゆがみの重症度判定を行います。
必要に応じて、グループ病院である公平病院にてレントゲン撮影を実施し、撮影した画像データはCD-Rにて共有いたします。この検査により、頭蓋縫合早期癒合症などの病的な頭の変形の可能性を除外します。※頭蓋縫合早期癒合症などの病的な変形が確認された場合には、専門の病院をご紹介いたします。
-
2
治療方針の決定
位置的頭蓋変形症の重症度が中等度以上の場合は、ヘルメット治療を行うかどうかについてご相談させていただきます。治療には保護者の方のご協力が欠かせないため、十分なご説明の時間をいただきます。
重症度が中等度未満の場合は、体位変換やタミータイムなどのケアを中心とした治療を行います。 -
3
ヘルメット作成
ヘルメット治療をご選択いただいた場合、赤ちゃん一人ひとりの頭の形に合わせたフルオーダーメイドのヘルメットを制作いたします。ヘルメットは当クリニックで装着し、ご自宅では治療管理アプリを使用して装着時間などを記録していただきます。
治療開始後は、1か月ごとの通院をお願いしております。再診時に費用はかかりません。治療期間の目安は平均4〜5か月です。
外来日
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
9:00 - 13:00 | ◯ | ◯ | ◯ | - | - | - | - |
14:00 - 17:00 | ◯ | ◯ | ◯ | - | - | - | - |
17:00 - 18:00 | - | - | - | - | - | - | - |
よくいただくご質問
-
本当に相談だけでも大丈夫ですか?
ヘルメット治療のみを専門に行うクリニックもありますが、当クリニックはそうではありません。保護者の方のご希望がない場合に無理にヘルメット治療をおすすめすることは一切ございません。また、治療の必要がないのに「発達に影響する」などの不安を煽って治療を誘導することもありませんので、どうぞご安心ください。 -
ヘルメットは1日にどれくらいの時間装着する必要がありますか?
ヘルメットは、1日23時間の装着を推奨しています。入浴や汗を拭き取る時間以外は継続して装着することで、平らな部分の成長を促し、より高い治療効果が期待できます。
ただし、発熱などの体調不良時や、プールに入る際、家族で記念写真を撮る場合、肌に赤みが出ている場合などは、短時間外していただいても問題ありません。 -
副作用はありますか?
副作用として最も多いのは、皮膚炎(発赤やただれ)です。必要に応じて軟膏を処方いたしますので、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。 -
ヘルメットを嫌がってしまわないか心配です
生後4か月前後から治療を開始すると、多くのお子さんは嫌がることなくヘルメットを装着できます。治療を途中で断念するケースはほとんどありませんのでご安心ください。また、ヘルメットがずれるなどのトラブルが生じた場合には、いつでもお気軽にご相談ください。