
アレルギー
アレルギー性鼻炎・花粉症
アレルギー性鼻炎とは
空気中に浮遊するアレルギー物質(ダニ、ハウスダスト、カビ、花粉など)を吸い込むことによって、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が現れる病気です。これには、季節ごとに症状が出る季節性タイプ(花粉症)と、通年を通して症状が続く通年性タイプがあります。
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季節性タイプ
スギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサなどの花粉が主な原因。
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通年性タイプ
普段から身の回りに存在するダニやハウスダスト、カビなどが原因。
子どもの花粉症は年々増加しており、特にスギ花粉症では、5~9歳で約3割、10~19歳で約半数が症状に悩まされているとされています。

花粉の飛散時期

診断・検査
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アレルギー性鼻炎・花粉症の診断方法
アレルギー性鼻炎や花粉症の診断は、詳細な問診と身体診察、血液検査を基に行います。血液検査はお子さんにとって痛みを伴う場合があるため、適切なタイミングについて相談しながら進めていきましょう。
治療
アレルギー性鼻炎、花粉症の治療には大きくわけて以下の3つがあります。
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1
日常生活における対策
室内をこまめに掃除したり、花粉が飛散している時期にはマスクを着けて外出するなどの対策が効果的です。また、帰宅時に玄関で上着を脱いで、部屋に花粉を持ち込まないようにすることも有効です。
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2
対症療法(抗アレルギー薬、点眼薬、点鼻薬)
お子さんの症状に合わせて、飲み薬の抗アレルギー薬や点眼薬、点鼻薬を処方します。
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3
舌下免疫療法
アレルギー性鼻炎や花粉症を根本的に治すことが期待できる唯一の治療法です。ダニやスギなどのアレルギーの原因となるアレルゲンを少量から投与し、体をアレルゲンに慣らすことで、症状の改善が期待できます。具体的には、1日1回、小さなタブレット錠を舌の下に置き、1分間溶けるのを待ってから飲み込みます。アレルギー反応がないか確認するため、最初の服用はクリニックで行います。
当クリニックでも舌下免疫療法を実施していますので、5歳以上でアレルギー症状にお困りの方は、お気軽にご相談ください。
よくいただくご質問
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アレルギー採血は何歳からしてもらえますか?
花粉症やアレルギー性鼻炎に対するアレルギー採血は、5歳以上を目安に行っています。これは、日本の現在の保険制度では、5歳以上のお子さんに対して舌下免疫療法(ダニ、スギ)が保険適応となっているため、採血結果によって治療方針が変わる可能性があるためです。もちろん、症状によっては5歳未満でも検査が必要な場合がありますので、お気軽にご相談ください。