アレルギー外来
つらいアレルギー症状は
ご相談ください
アトピー性皮膚炎や気管支喘息、花粉症、お薬やサプリメントの服用後に続く皮ふ疹やかゆみなど、アレルギーによる症状でお困りの方はご相談ください。
※食物アレルギーに関する診察も受け付けておりますが、プリックテストや経口負荷試験は実施しておりませんのでご了承ください。
アレルギー検査の種類
アレルギー体質か知りたい方
非特異的IgE抗体検査
特定の物質に対して、
アレルギーがあるかどうかを
知りたい方
RAST
「RAST(Radioallergosorbent Test:放射性アレルゲン吸着試験)」という検査で調べることができます。150種類以上ある項目の中から、検査できます。
※保険適用となるのは、一度の検査で13項目までです。
何に対するアレルギーが
あるかを幅広く知りたい方
VIEW39
これらの検査で食餌アレルゲンが陽性になった場合でも、今まで経口摂取して症状が出たことがなければ食事制限をする必要はありません。
治療について
飲み薬
飲み薬にもいくつかの種類があります。まずは抗ヒスタミン。アレルギーの原因であるヒスタミンの働きを抑えます。但し眠気の誘引やのどの渇きなどの副作用がありますので、症状を強く抑えたい患者向けの治療です。抗アレルギー薬はアレルギー反応を起こす物質の働きを抑えるための薬で、鼻づまりや花粉症への効果が期待できます。
点鼻薬・点眼薬
目や鼻への投与です。抗アレルギー薬が含まれているものが多いのは、鼻づまりに効果的とされているからです。
アレルゲン免疫療法
主に花粉症の患者むけの治療で、花粉症の原因となる成分を服用することで、体に慣れさせ、アレルギーの症状を抑えようというコンセプトの治療です。
医師紹介
総合内科専門医・リウマチ専門医・
アレルギー専門医
村上 義彦
Yoshihiko Murakami
日本内科学会 総合内科専門医
日本リウマチ学会 リウマチ専門医
日本アレルギー学会 アレルギー専門医
花粉症
花粉症は、植物の花粉が原因となって引き起こされる季節性アレルギー性鼻炎の一種です。アレルギー反応によって鼻や目などに症状が現れます。日本では特にスギやヒノキによる春の花粉症が多く、秋にはブタクサやアキノキリンソウなどの雑草による花粉症も見られます。都市部の大気汚染やストレス、生活習慣の変化も関与するとされ、年々患者数が増加しています。発症時期や症状の程度には個人差があり、小児から高齢者まで幅広く影響を及ぼす疾患です。
症状
花粉症の主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみや充血です。症状は花粉の飛散量と連動して現れ、花粉が多い日は特に悪化します。鼻づまりによって睡眠障害や集中力の低下を引き起こすこともあります。目の症状に加え、喉のかゆみや皮膚のかぶれ、咳が出ることもあり、生活の質に大きな影響を与えます。スギやヒノキによる春の症状が代表的ですが、秋にはブタクサやアキノキリンソウが原因で、同様の症状が現れるケースもあります。
原因
花粉症は、特定の植物の花粉に対する免疫過敏反応によって引き起こされます。原因植物には、春のスギやヒノキ、秋のブタクサやアキノキリンソウなどがあります。花粉が鼻や目の粘膜に付着すると、免疫細胞が反応してヒスタミンなどの化学物質を放出し、アレルギー症状が生じます。遺伝的素因やアレルギー体質、幼少期の環境、大気汚染や食生活も関与すると考えられています。
治療法
花粉症の治療は、症状を抑える「対症療法」と、体質を根本から改善する「免疫療法」の2本柱で行います。対症療法では、抗ヒスタミン薬やロイコトリエン受容体拮抗薬の内服薬、点鼻薬や点眼薬が用いられ、くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどの症状を軽減します。ステロイド点鼻薬は炎症を抑える効果が高く、特に鼻づまりに有効です。これらは症状が出る前から予防的に使うことで、効果を高めることができます。
近年注目されているのがゾレア(オマリズマブ)による治療です。ゾレアは抗IgE抗体製剤で、アレルギー反応の引き金となるIgEという免疫物質に結合し、その働きを抑えることで、アレルギー症状全体を和らげる効果があります。従来の治療で十分な効果が得られない重症のスギ花粉症患者に対し、皮下注射で使用され、飛散期の前から定期的に投与することで高い効果が報告されています。
根本的な治療法としては、アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)があり、スギ花粉やダニアレルゲンに対して体を徐々に慣らしていく方法です。数年かけて継続することで、症状の軽減や治癒が期待されます。加えて、花粉の飛散を避ける工夫(マスク・眼鏡の着用、帰宅後の洗顔・うがい、外干しの回避など)も重要です。症状の重症度やライフスタイルに応じた治療選択が大切です。
気管支喘息
気管支喘息は、気道に慢性的な炎症が生じさまざまな刺激に対して気道が過敏に反応する「気道過敏性」が特徴の呼吸器疾患です。発作的な咳や喘鳴(ぜんめい:ヒューヒュー、ゼーゼーという呼吸音)、呼吸困難を繰り返すのが典型的な経過です。年齢に関係なく発症しますが、小児期に始まることが多く、成人してからも持続・再発することがあります。発作は軽症でも、重症化すると命に関わることもあるため、継続的な管理が重要です。
症状
主な症状は、咳、喘鳴(ぜんめい)、息苦しさ、胸のしめつけ感などで、特に夜間や早朝、運動後、気温差が大きいときなどに悪化しやすい傾向があります。発作時には息が吐きづらく、ヒューヒューという呼吸音が聞こえることもあります。軽症では咳だけが続く「咳喘息」の形で現れることもあります。症状の程度や頻度は個人差が大きく、季節や環境、ストレスなどにも影響を受けます。長期間にわたる咳の原因としても重要な鑑別疾患です。
原因
気管支喘息の原因は、アレルギー性と非アレルギー性に分けられます。アレルギー性では、ダニ、ハウスダスト、花粉、ペットの毛などが主なアレルゲンです。また、大気汚染物質(PM2.5やディーゼル排気)、タバコの煙、寒冷刺激、運動、風邪なども誘因となります。これらの刺激に対して過敏に反応する体質(気道過敏性)が基盤にあります。遺伝的素因や幼少期の環境も発症に関与し、現代の生活環境や都市化が喘息患者の増加に影響しているとされています。
治療法
気管支喘息の治療は、「気道の炎症を抑えること」と「発作を予防すること」が中心です。基本となるのは吸入ステロイド薬で、これに長時間作用型β2刺激薬(LABA)を併用した吸入薬(ICS/LABA配合薬)が標準治療とされています。症状の程度や発作の頻度に応じて、治療ステップを段階的に調整します。軽症では必要時の使用にとどまることもありますが、中等症以上では毎日の継続使用が不可欠です。
発作時には、短時間作用型β2刺激薬(SABA)の吸入が用いられ、急な気道収縮を速やかに緩和します。長期管理においては、ロイコトリエン受容体拮抗薬やテオフィリン製剤などを併用することもあります。吸入薬の正しい使用法と、継続的な使用が治療効果に直結するため、定期的な指導が重要です。
重症喘息に対しては、生物学的製剤による治療が選択されます。その一つがゾレア(オマリズマブ)です。ゾレアは、アレルギーの原因となるIgE抗体に結合し、その働きを抑えることで、アレルギー性喘息の発作や炎症を軽減します。スギ花粉症の重症例にも用いられますが、喘息では高IgE血症を伴うアレルギー性喘息に適応があり、2~4週ごとの皮下注射で行われます。長期使用により、発作回数の減少やステロイド使用量の削減が期待されます。
また、アレルゲンの回避(ダニ、ハウスダストなど)、禁煙、室内環境の改善、定期的な自己管理(ピークフロー測定など)も治療の一環です。症状が安定していても治療を中断せず、専門医の指導のもと継続することが、喘息のコントロールと生活の質の向上につながります。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が慢性的に再発・悪化を繰り返す皮膚のアレルギー性炎症疾患です。乳幼児期から発症することが多く、成長とともに軽快する例もありますが、思春期以降や成人になっても症状が持続することもあります。皮膚のバリア機能の低下と免疫の過剰反応が複雑に関係し、環境要因や生活習慣が影響します。特にアレルギー体質を持つ人に多く見られ、喘息やアレルギー性鼻炎を合併するケースも少なくありません。
症状
主な症状は、かゆみを伴う湿疹や赤み、乾燥、ひび割れ、皮膚の厚みが増す苔癬化(たいせんか)などです。かゆみが強く、掻くことで皮膚が傷つき、さらに症状が悪化する悪循環を引き起こします。顔や首、肘や膝の内側など、体の特定の部位に左右対称に出ることが多いのが特徴です。慢性化すると、皮膚の色素沈着や硬化が起こることもあります。発汗、ストレス、季節の変化、衣類の刺激などでも悪化するため、日常生活の中での注意が必要です。
原因
アトピー性皮膚炎の原因は、皮膚のバリア機能の低下と免疫系の異常な反応が関与しています。遺伝的要因に加え、ダニやハウスダスト、食物、汗、衣類、ストレスなどの環境要因が症状の誘因となります。特にダニの死骸や糞はアレルゲンとして重要で、室内環境の管理が重要です。また、皮膚の乾燥により刺激を受けやすくなり、炎症を起こしやすくなります。これらの要因が複雑に絡み合い、個人差の大きい症状が出現します。完全な原因解明には至っていません。
治療法
アトピー性皮膚炎の治療は、皮膚の炎症を抑えるとともに、皮膚のバリア機能を回復・維持することが基本です。軽症から中等症では、ステロイド外用薬やタクロリムス(プロトピック®)などの外用薬が使用されます。炎症の強さや部位によって薬剤の強さや種類を使い分け、症状が落ち着いても保湿剤によるスキンケアを継続することが重要です。皮膚の乾燥を防ぎ、再発を抑える効果があります。
アレルゲン(特にダニやハウスダストなど)の除去、汗や衣類の刺激への配慮、ストレス管理なども大切な生活指導の一環です。掻くことで皮膚が悪化するため、かゆみのコントロールも治療の重要なポイントとなります。
中等症〜重症で外用薬のみでは十分な効果が得られない場合、注射薬「デュピクセント®(デュピルマブ)」が選択肢となります。デュピクセントは、アトピー性皮膚炎の炎症を引き起こすIL-4およびIL-13というサイトカインを阻害する生物学的製剤で、全身の炎症を抑える効果があります。2週間に1回の皮下注射を基本とし、初回は医療機関で投与、以後は自己注射も可能です。通院は2〜4週ごとが一般的で、症状の安定度や患者さまの生活状況に応じて調整されます。デュピクセントは長期間にわたる治療でも比較的副作用が少なく、重症患者のQOLを大きく改善することが期待されます。
接触性皮膚炎
接触性皮膚炎は、皮膚が特定の物質に接触することで生じる炎症性の皮膚疾患です。発症部位は接触した場所に限局することが多く、原因物質の特定が治療や予防において重要です。仕事上の物質(洗剤、ゴム、金属、化学薬品など)との繰り返しの接触により発症する職業性アレルギーも含まれます。
症状
接触性皮膚炎の主な症状は、発赤、腫れ、水ぶくれ、かゆみ、痛みなどです。軽症ではかゆみや乾燥が中心ですが、重症化するとただれ、滲出液を伴うこともあります。症状は接触した部位に一致して現れ、原因物質との再接触によって再発・悪化を繰り返す傾向があります。アレルギー性の場合、感作後に少量でも反応が起こるため、予測が難しく、診断には注意が必要です。慢性化すると皮膚が厚く硬くなり、日常生活や職業活動に支障をきたすこともあります。
原因
原因は接触した物質による皮膚への刺激やアレルギー反応です。金属(ニッケル、クロム)、化粧品、香料、ゴム、染料などがアレルゲンとなり、免疫反応により炎症が生じます。特に医療職、理美容師、調理師、清掃業などでは、職業性としてこれらの物質に繰り返し接触することが多く、注意が必要です。
治療法
治療の基本は、原因物質との接触を避けることです。アレルゲンの特定にはパッチテストが有効です。症状の軽減には、ステロイド外用薬を中心とした抗炎症治療が行われ、かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬の内服も併用します。重症例では、ステロイドの内服が必要になることもあります。再発防止には、保湿剤で皮膚のバリア機能を保つとともに、職場環境の改善や防護具の使用が重要です。
パッチテスト
当院では、接触性皮膚炎の原因を調べるため、パッチテスト(パッチテストパネル®S) を導入しています。なかなか治らない湿疹や、繰り返す皮膚トラブルでお困りの方は、日常生活の中で接触している物質が原因となっている可能性があります。
パッチテストとは
パッチテストは、皮膚に接触することでアレルギー反応を起こすアレルゲン(原因物質) を調べる検査です。
化粧品、日用品、金属、薬剤、ゴム製品、香料など、日常生活で触れる機会の多い代表的なアレルゲンを背中に貼り、数日間にわたって皮膚の反応を観察します。
原因となる物質を特定することで、今後の皮膚炎の再発予防や、生活上の注意点を明確にすることができます。
このような方におすすめです
- ・皮膚炎や湿疹がなかなか治らない
- ・同じ部位に赤み、かゆみ、かぶれを繰り返している
- ・化粧品や日用品、金属製品で症状が悪化する気がする
- ・原因不明の皮膚トラブルが続いている
検査の流れ
【1日目】
背中にパッチを貼付します。貼付後はそのままお帰りいただきます。
【2日目】
来院はせず、貼付したまま日常生活を送ります。
※入浴、運動、発汗は控えてください。
【3日目】
来院し、パッチを剥がします。剥がしてから30分~1時間後に皮膚反応を確認します。医師もしくは看護師が皮膚の発赤を記録します。反応が激しいと水泡を作ることがあります。その場合ステロイド軟膏を塗布して試験中止することがあります。
【4~5日目/7~8日目】
必要に応じて再度来院し、最終判定および結果説明を行います。
※反応の出方により、医師が判定日を調整することがあります。
検査を受ける際の注意点
- ・検査前日および検査期間中は、検査部位に塗り薬や化粧品を使用しないでください
- ・入浴、激しい運動、発汗は避けてください
- ・検査部位を締め付ける衣類の着用は避けてください
- ・強いかゆみ、水ぶくれ、痛みが出た場合は、自己判断せず速やかにご相談ください
※一部のアレルゲンでは、皮膚に一時的な色素沈着が起こることがあります。
※検査後、数日~数週間してから反応が出る場合があります。
費用について(保険診療)
パッチテストは健康保険が適用される検査です。
- ・検査料:348点
- ・薬剤料:別途算定(保険適用)
※自己負担割合や検査内容により、実際のご負担額は異なります。
※詳しくは受診時にご説明いたします。
ご予約・ご相談について
診察のうえ、医師が必要と判断した場合にパッチテストを実施します。皮膚症状でお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。診療は毎週月曜日~木曜日に行っています。LINE簡単予約をご利用の場合は、「内科」でご予約をお取りください。お電話でのご予約・ご相談も承っております。
金属アレルギー
金属アレルギーは、金属が皮膚や体内に取り込まれることで免疫反応が生じ、皮膚炎などの症状を引き起こすアレルギー性疾患です。体の外から接触する金属(アクセサリー、時計、ベルトのバックルなど)や、歯科治療で使用される詰め物・被せ物などの金属が原因となることがあります。金属が汗や唾液で溶出し、体内に取り込まれることでアレルギー反応が起きるため、皮膚接触以外でも症状が現れることが特徴です。遅延型アレルギーに分類され、症状の発現に時間がかかることがあります。
症状
金属アレルギーの症状は、主に皮膚の発赤、かゆみ、水ぶくれ、湿疹などの皮膚炎として現れます。金属が直接触れる部分だけでなく、体の離れた部位に症状が出ることもあります。たとえば、口腔内の金属(歯科金属)に反応して顔や首、手足などに皮疹が出ることもあります。また、原因が特定されない慢性的な湿疹の背後に金属アレルギーが潜んでいることもあります。金属の種類によって反応の起きやすさに差があり、特にニッケル、クロム、コバルトなどがよく知られています。
原因
原因となる金属には、ニッケル、クロム、コバルト、金、パラジウムなどがあります。アクセサリーや時計、眼鏡、衣類の金具、スマートフォン、調理器具など日常的に触れるもののほか、歯科治療で使用される詰め物やかぶせ物などの金属が体内からアレルギー反応を引き起こすケースもあります。
治療法
治療の基本は、原因金属との接触を避けることです。原因特定のためにはパッチテスト(貼付試験)が有効です。複数の金属アレルゲンを皮膚に貼付し、48時間後と72時間後に反応を確認します。原因金属が明らかになれば、該当する金属を含む製品の使用を避けることが重要です。症状が出た場合は、ステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬で炎症やかゆみを抑えます。
検査
金属アレルギーは金属そのものに対してのアレルギーではなく、組織中のタンパク質が金属イオンで変形して起こるアレルギーです。現状、当院で施行するパッチテストではニッケル・クロム・コバルト・金の金属4種を試験できます。
他の金属、銀・亜鉛・アルミニウム・スズ・マンガン・インジウム・イリジウムなども検査できますのでご希望の方は医師までお問い合わせください。
薬剤アレルギー
薬剤アレルギーは、薬やサプリメントに含まれる成分に対して免疫系が過剰に反応し、皮膚や内臓などにさまざまな症状を引き起こすアレルギー性疾患です。薬の成分そのもの、あるいは代謝物がアレルゲンとなり、再度の接種で症状が出現します。医療用医薬品だけでなく、市販薬や健康補助食品(サプリメント)が原因となることもあります。
症状
薬剤アレルギーの症状は多岐にわたり、発疹、じんましん、かゆみ、発熱、顔や喉の腫れなどの皮膚症状が最も一般的です。重症の場合には、呼吸困難や血圧低下を伴うアナフィラキシーや、全身の皮膚がただれるような中毒性表皮壊死症(TEN)、薬剤性過敏症症候群(DIHS)などの重篤な副作用を引き起こすことがあります。多くは薬の使用開始後数日以内に発症しますが、遅れて出現することもあるため、服用歴の確認が極めて重要です。
原因
原因となる薬剤は抗生物質、解熱鎮痛薬、抗けいれん薬、降圧薬、造影剤など多岐にわたります。また、サプリメントや健康食品に含まれるハーブ、保存料、添加物などでもアレルギーを引き起こすことがあります。アレルギー反応は、薬剤の初回投与時ではなく、過去に感作されていた場合に再投与で発症することが多くあります。体質的な要因や家族歴、複数の薬剤併用もリスクを高める要因です。
治療法
治療の基本は、原因となる薬剤の中止です。症状が軽度であれば、抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬で対処可能ですが、全身症状や重症例では入院管理やステロイド内服・点滴が必要になります。原因薬剤の特定には、当クリニックではDLST(薬剤リンパ球刺激試験)を行っています。DLSTは血液検査であり、疑われる薬剤に対するリンパ球の反応を調べることで、アレルゲンの推定に役立ちます。原因として考えられる薬剤・サプリメントを必ず持参してください。今後の安全な薬剤選択や、医療機関への情報提供にも重要な検査です。
口腔アレルギー症候群
口腔アレルギー症候群は、特定の果物や野菜を食べた際に、口の中や喉にアレルギー反応が出る疾患です。主に花粉症のある人に見られ、花粉と構造が似たたんぱく質を含む食物を摂取することで症状が起こります。この現象は「交差反応」と呼ばれ、スギ花粉症の人がトマトで反応したり、シラカバ花粉症の人がリンゴで症状を起こす例が知られています。多くは軽症で自然におさまることが多いですが、稀に全身反応に進行することもあるため注意が必要です。
症状
食べた直後に、口唇・口腔内・咽頭にかゆみ、違和感、腫れ、ピリピリ感などが出現します。場合によってはくしゃみ、鼻水、目のかゆみ、咳が伴うこともあります。症状は数分〜30分以内に出現し、多くは軽度かつ一過性ですが、まれにじんましんや呼吸困難、アナフィラキシーに進展することもあります。原因となる食物は加熱や加工で症状を引き起こさなくなることもあり、生の状態での摂取が主な誘因となります。特に花粉症の流行時期に症状が強く出る傾向があります。
原因
口腔アレルギー症候群は花粉アレルギーによる感作が先に起こり、その後に構造の似たたんぱく質を含む果物・野菜を摂取することで症状が引き起こされます。例えば、シラカバ花粉に感作された人がリンゴやモモを食べたときに症状を起こしたり、スギ・ヒノキ花粉症の人がトマトで反応したりします。原因となるアレルゲンは感作の原因(花粉)と発症の原因(食物)で異なる点が特徴です。
治療法
治療の基本は、原因食物の摂取回避です。症状が軽度の場合は経過観察で十分ですが、かゆみや腫れが強い場合は抗ヒスタミン薬の内服が有効です。まれに重症化する例もあるため、既往がある場合はアドレナリン自己注射薬(エピペン)を携帯することもあります。原因の推定には詳細な問診と血液検査を行います。また、花粉症の治療(舌下免疫療法など)がOASの改善につながることもあります。