小児科

主な感染症について

  • RSウイルス感染症

    こどもの風邪の原因では特に多いウイルス感染です。1才未満で50%、2才ぐらいまでに100%感染すると言われています。治療法は、症状に合わせた対症療法のお薬を飲みながら良くなるのを待つことになります。急に症状が悪くなる可能性があるので、乳幼児は注意を要することがあります。

  • アデノウイルス感染症

    アデノウイルスにはたくさんの型があり、感染する体の場所によって、さまざまな症状が現れるのが特徴です。高い熱が3日〜5日以上続いたり、目の充血や目やにが酷くなったり、胃腸症状(下痢、腹痛などの症状)・咳などの症状の場合もあります。
    治療法は、症状に合わせた薬になります。高いお熱が何日も続くことがあるので、水分を充分に摂り、上手に解熱剤を使用して体力の低下を防ぎましょう。

  • 溶連菌感染症

    A群溶連菌の感染で、咽頭痛、発熱、倦怠感、皮疹、まれに、血管炎、腎炎などの症状があらわれます。治療法は、抗生物質のお薬を、7日〜10日飲みます。
    抗生物質が良く効くのですが、途中で服用をやめると、ぶり返したり、合併症のリスクが上がってしまいます。腎炎が起こる場合は、溶連菌にかかってから1ヶ月程度たってからおこることが多いです。その時期にコーラ色の尿、血尿、むくみなどがみられる場合は、すぐに受診しましょう。処方された日数を、飲みきりましょう。

  • インフルエンザ感染症

    インフルエンザウイルスによる感染症です。同じシーズンの中でA型を2回とか、A型とB型を2回・3回とかかることもあります。潜伏期間は1〜3日とされています。
    症状は、一般的には38度以上の高熱、関節痛、咳、鼻、のど、頭痛などの症状があります。流行前のワクチン接種が推奨されています。

  • マイコプラズマ感染症

    こどもや若年層の肺炎の原因の1つとなっている呼吸器の感染症です。飛沫感染や接触感染します。潜伏期間は2~3週間と長く、症状は発熱、長く続く咳が特徴です。抗生剤の投与が有効です。

  • 感染性胃腸炎

    細菌やウイルスなどによる、嘔吐や下痢を主症状とする感染症です。嘔吐または下痢のみの場合や、嘔吐の後に下痢がみられる場合とさまざまです。症状の程度も個人差があります。嘔吐が続く、下痢の回数が多く元気がない、水分が取れない、きげんが悪いなどの症状の際は受診をおすすめします。また、血便、発熱が続く場合は、食中毒を含む細菌による胃腸炎の場合があり治療法が異なりますので、このような場合は、積極的な受診をおすすめします。

  • 嘔吐・下痢の時の水分の摂り方

    嘔吐や下痢などの際は、何度か吐くと一時的にはすっきりすることがあり、その後水分や食べ物をたくさん欲しがることもあります。しかし、すぐに大量に摂取すると、再び嘔吐や下痢が続き、悪循環に陥ることがあります。
    急に多くの液体を摂取させると、腸の動きが悪化して、症状が悪化する可能性がありますので、下記の順番で根気よく少量ずつ与えてください。

    POINT①
    処方された制吐剤などあれば、それを使用後20〜30分後くらいを目安に水分補給を開始しましょう。OS-1などの経口補水液をまずはペットボトルのキャップ1杯程度から開始し、これを10分置きくらいに与えましょう。

    POINT②
    これがクリアできたら下記の表を目安に3〜4時間以内に経口補水を進めていきましょう。

お子さんの体重 3〜4時間以内に飲ませる
経口補水液の量
4時間以降
5kg 250〜500ml 下痢または嘔吐のたびに60〜120mlの経口補水液を飲ませる
6kg 300〜600ml
7kg 350〜700ml
8kg 400〜800ml
9kg 450〜900ml
10kg 500〜1000ml 下痢または嘔吐のたびに120〜240mlの経口補水液を飲ませる
11kg 550〜1100ml
12kg 600〜1200ml
13kg 650〜1300ml
14kg 700〜1400ml
15kg 750〜1500ml
16kg 800〜1600ml
17kg 850〜1700ml
18kg 900〜1800ml
19kg 950〜1900ml
20kg 1000〜2000ml

●授乳中の乳幼児は、母乳を継続して飲ませる

●乳幼児ミルクを飲ませている場合は、薄めたミルクは推奨されず、特殊ミルクも通常は不要

●初回の水分補給後は、年齢にあった通常の食事を再開する

●ごはん・パンなどの炭水化物、果物(ジュースにはしない)、赤身肉、ヨーグルトおよび野菜はすべて推奨される