内科

更年期障害

どんな症状が出る?

ホットフラッシュという暑くもないはずなのにほてりなどの症状が出たり、異常に汗をかいたりします。こちらは有名な症状ですが、不眠や気分の落ち込みがある方もいます。腟の乾燥による性交痛がある方もいます。関節痛や肩こりなども関連症状といわれています。

どんな検査がある?

問診で簡易更年期指数(SMI)や精神症状が強い方はSDSなどのうつスケールを用いることもあります。
血液検査ではエストラジオール(E2)、卵巣刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)、プロゲステロン(P4)、プロラクチン(PRL)、テストステロン(T)などを評価します。そのほか鑑別が必要な疾患(甲状腺ホルモン、貧血など)、一般的な血糖値や肝腎機能、脂質異常症や電解質についても評価します。
E2が低下し、FSHが高値となる状態が閉経であるため、症状とホルモン値で診断を付けることができます。一般的な婦人科疾患のスクリーニングや乳がんなどは健診などでチェック済みだとよりよいでしょう。

どんな治療がある?

症状が軽い方は生活改善や漢方薬による症状改善が可能です。加味逍遙散、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸などを症状に合わせて使います。運動習慣・規則正しい食事・適切な量と栄養バランス・睡眠などの生活習慣改善はすべての方に有効です。
症状が強い方はホルモン補充療法(HRT)がお勧めです。効果が確実で早期に効果が期待でき、骨粗鬆症予防にもなります。近年では血中濃度が安定しやすく、副作用の少ない貼付剤が広く使われています。通常は貼付剤と飲み薬の併用の治療を行います。副作用としてはごくまれですが、血栓があります。HRTは乳がんや子宮体がんの既往がないこと、コントロール不良の高血圧や糖尿病がない方が対象となります。肥満、片頭痛、肝疾患をお持ちのケースでは投与を見送ることもあります。
精神症状が強い方にはHRTではなく、SSRI/SNRIなどのうつ病で用いる内服薬を使うことがあります。ホットフラッシュにも効果を示すことがあります。