内科

高血圧

どのような病気?

そのものずばり血圧が高くなることですが、原因としては年齢を経て血管壁が硬くなること(動脈硬化)、塩分の取りすぎなどがあります。

症状は?なにがまずいのか?

急激な上昇に伴う頭痛などもあり得ますが、直接的な症状として現れることはまれです。しかし長年血圧が高い状態を放置していると血管や心臓に負担がかかり、心血管疾患(心筋梗塞など)や脳血管障害(脳卒中など)の原因になることもありますし、腎機能が悪くなる、眼が見えなくなるなどの思わぬ影響を及ぼすこともあるため、年齢にもよりますが収縮期血圧≧140程度で治療が必要です。

原因は?

長年にわたる塩分の多い食生活が原因となっていることが多いです。喫煙が原因となる方も多いです。肥満や睡眠時無呼吸が原因となることもあります。そのほか腎機能が悪いことなどで二次的に高血圧になる方がいます。また、アルドステロンやカテコラミン、甲状腺ホルモンといった体内のホルモンの異常で高血圧になる場合も頻度は少ないですがあります。ステロイドやピルなどのお薬が原因で高血圧になるケースもあります。

治療は?

原因がはっきりしている場合(二次性)はそちらの治療を行います。塩分の取りすぎなどの生活習慣がベースになっている場合はまずは生活習慣の指導をします。食生活の改善や禁煙のすすめ、運動をはじめる、減量を開始するなどです。生活習慣の改善が難しい方、すでにやっているが効果が乏しい方には内服薬をおすすめします。

どんなお薬があるの?

主な薬は3種類です。

  • (1)Ca拮抗薬
    (アムロジピン®、ノルバスク®など)

    広く使われています。血圧を下げる効果が高いです。副作用は少ないです。
  • (2)ARB、ACE阻害薬
    (ブロプレス®、オルメテック®、アジルバ®、レニベース®など)

    マイルドな降圧効果のものが多いです。心不全のある方、腎機能が原因となる高血圧の方に効果が高いです。
  • (3)ザイアザイド利尿薬
    (フルイトラン®、ヒドロクロロチアジド®など)

    古くから使われているお薬で高齢者でも安全性が高く、特に生活習慣で塩分摂取の多い方に降圧効果が高いです。利尿薬とはいうものの、塩分調整の目的で使うため利尿薬として使う場合と用量は異なり、利尿効果はないとされています。