病気とケアの基礎知識
胃ポリープ
胃ポリープとは
胃ポリープは胃の内部にできる隆起性の腫瘤(しこり)です。
無症状のことが多いですが、胃がん検診や胃カメラのときにたまに見つかります。胃ポリープには、いくつかの種類があり、種類によってはがんになりやすく治療が必要な場合もあります。
胃ポリープの種類
過形成性ポリープ
特徴
1~20%でがんの前段階の病変をもちます。
1cm以上や広茎性の場合は悪性のリスクがあります。
ピロリ菌感染とも関連性があります。
まれに出血を起こす場合があり、貧血の原因になります。
治療
1年に一度程度の内視鏡検査が勧められます。
大きい場合や、形状や生検での結果によっては切除を行う場合があります。また、ピロリ菌のチェックと除菌を行います。
胃底線ポリープ
特徴
バリウムによる検診で見つかることが多いです。
あまりがんにはなりませんが、大腸の家族性ポリープがある場合には多少のリスクがあります。
治療
がん化のリスクは低く、基本的には切除は行わず経過観察になります。
ただし、大きい場合や潰瘍を伴う場合などは確認のために生検を行います。数年に一回程度の胃カメラでのフォローアップで十分です。
胃線腫
特徴
腫瘍性のポリープとして知られており、8~59%で同時性のがんを認めます。サイズ増大、絨毛性、前癌病変の状態によりリスクが高まります。
治療
小さい場合には経過観察することもありますが、悪性・良性の境界病変と考えられており、基本的には切除が勧められます。また、切除後も年1回のフォローが必要です。
胃の病理検査(生検)について
- 病変が疑われる炎症やポリープなどが見つかった場合、組織の一部を切り取る「生検」を行うことがあります。その後、病理検査を行い、細胞や組織の性質を調べます。この病理検査により、病変の種類や悪性度を判定します。
- 胃の病理検査では、「生検組織診断分類:Group(グループ)分類」を用いてカテゴリー分けを行います。検査結果の説明時にグループ分類について説明されることがあると思いますが、以下の表のように解釈してください。
- Group3以上は腫瘍性の病変になりますので、治療やフォローアップなど慎重な対応が必要になります。
| Group1 | 正常組織および非腫瘍性病変 |
|---|---|
| Group2 | 腫瘍(腺腫または癌)か非腫瘍性か判断の困難な病変 |
| Group3 | 腺腫(せんしゅ)=良性腫瘍 |
| Group4 | 腫瘍と判定される病変のうち、癌が疑われる病変 |
| Group5 | 癌 |
出典:胃癌取扱い規約より
胃潰瘍は、当院の消化器科で診療を行っております。お気軽にご相談ください。