外来
パーキンソン病外来
当院では、パーキンソン病外来を設置しております。パーキンソン病のほか、パーキンソン病と似た症状が出現するパーキンソン症候群についても診療を行っています。パーキンソン症候群にはレビー小体型認知症、進行性核上性麻痺、多系統萎縮症、大脳皮質基底核変性症、脳血管性パーキンソニズムなどがあります。「最近、ふるえがある、動きがゆっくりになった。転びやすい、歩きづらい。」などの体の異常を感じた場合は、どうぞお気軽にご相談ください。
パーキンソン病について
パーキンソン病(Parkinson disease:PD)は、振戦(しんせん)といわれる特徴的な手足の震えや歩行障害をきたす疾患として知られています。近年はうつ、便秘、嗅覚障害、立ちくらみなどの運動症状以外の症状をきたす全身疾患としての神経変性疾患と捉えられるようになってきました。高齢化に伴い患者数が増加しており、10万に100〜150人もの方が罹患しているといわれています。また、患者さまの半分以上は75歳以上です。パーキンソン病自体は進行性の疾患ですが、患者さまによって進行の速さは個人差があります。
パーキンソン病の重症度分類
ホーンヤールの重症度分類
1度(軽症)
ふるえや筋肉のこわばりが体の片側のみにあらわれます。
2度
ふるえや筋肉のこわばりが体の両側のみにあらわれます。
3度
姿勢やバランスが保てなくなり、活動がやや制限されます。
4度
日常生活の一部に介助が必要になります。
5度(重症)
一人で起き上がったり歩いたりできなくなります。
生活機能障害度(厚生労働省)
1度
日常生活・通院に、ほとんど介助を要さない。
2度
日常生活・通院に、部分的な介助を要する。
3度
日常生活に全面的に介助を要し、独立で歩行・起立ができない。
パーキンソン症候群
パーキンソン病と症状は似ていますが、異なる症候群です。
レビー小体型認知症
うつ、はっきりとした幻視、変動する認知機能障害などの精神症状が体の症状よりも目立つことが多いです。
進行性核上性麻痺
ふるえや歩行障害以外に、目を動かしづらくなることで転びやすい、歩きづらいという症状や認知機能低下がみられます。
多系統萎縮性
ふるえや歩行障害以外に、起立性低血圧、排尿障害などの自律神経障害が目立ったり、体がぐらぐらする小脳症状を合併します。
大脳皮質基底核変性症
ふるえや歩行障害意外に、手が思うように使えない、動作がぎこりない、などの症状を合併します。
脳血管性パーキンソニズム
脳梗塞の後遺症として、ふるえや歩行障害などのパーキンソン病に似た症状が出現します。
パーキンソン病・パーキンソン症候群の検査
当院では、まず看護師が症状などを診察前にお伺いします。その結果をもとに、医師が追加の問診、診察を行い、必要に応じて、血液検査や当院に設置している頭部CTやMRIで詳細な検査を行います。より詳細な画像検査(MIBG心筋シンチグラフィー、DATスキャン、脳血流SPECT)などを行う場合には画像専門施設と連携して対応いたします。
パーキンソン病・パーキンソン症候群の治療
パーキンソン病・パーキンソン症候群に対して適切な治療を行うことで発症後もできるだけ日常生活の活動ができるようにサポートします。パーキンソン病の大きな特徴は、病初期~中期までは薬物治療が良く効き、運動症状の改善が見込めることです。一方で、パーキンソン症候群は治療薬の効果が乏しいことが現状です。在宅環境を整えたり、必要に応じてリハビリテーションを行います。
パーキンソン病・パーキンソン症候群の患者さまのサポート
パーキンソン病・パーキンソン症候群と診断された場合、重症度に応じて難病申請ができ、また必要に応じて介護保険制度など社会的な支援を受けることができます。当院のソーシャルワーカーや患者相談窓口でご相談いただけます。